![]() | 言わずと知れた能登のブランド「輪島塗」・・・それは、英語でJAPANと言われるほどに日本の文化を継承してきた伝統技術です。長く伝えられてきた技術とは、ずっと同じことをやってきているようで、実は、どの時代にも技術革新があってこそ、現代にまで受け継がれています。この「ぐい呑」に出会ったとき、輪島の持つ「ものづくり」への底力というか、執念というか、そういうものを感じてしまいました。 脱乾漆のぐい呑には、木地がありません。漆だけでつくられた器は、やわらかく、あたたかく、ある日本酒ソムリエの言葉を借りるならば「くちびるを奪われた」という表現がぴったりの飲み心地。漆の語源は「麗しい」と聞いたことがあります。その色っぽさは、体験してみないと分かりません。朱色の漆が研ぎ出された赤みがかった黒に蒔絵で使われる梨地がキラリと光る。これは、コレクターならずとも、ぜひとも手に入れたい一品です。 |
■ お酒を入れるとさらに魅力的に
![]() | このぐい呑の良いところは、まず、お酒がおいしくなるところ。ぐい呑の口当たりは、お酒の味を左右します。辛口のお酒をよりすっきりと、甘口のお酒をよりやわらかに。お酒を注いだときの器の色に注目!漆を塗り重ねる際に混ぜた梨地や漆を塗ったガラスが研ぎだされて、キラキラとした表面が、微妙な光の加減でお酒がレンズになって、器の輝きが変わるのです。 そして、なにより丈夫で長持ち。毎日使って100年使えるものを目指して作られています。普通の食器と同じように中性洗剤で洗えますし、ナイロンのスポンジを使っても大丈夫。少し、荒っぽい使い方をしても、それで味わいが出てくるのです。 |
■ メンテナンスしやすい漆器
![]() | 輪島塗は「お直し」ができることがひとつの特徴ですが、この脱乾漆の器も、もちろん直せます。ただし、そのコストは輪島塗よりも廉価です。漆をはがして、布着せからやり直す輪島塗に比べて、すべてが漆の塊ですから、塗り直しだけで修理が完了。一般的に、お直しには、購入した値段の6割くらいがかかりますが、このぐい呑は、数千円で直しがききます。一世代だけでなく、子供や孫にまで伝えていきたい器なら、ランニングコストの安さは魅力ですよね。 |
■ 末永く、ほんとうに永く残る器
![]() | 「自分たちが死んでも残るものをつくりたい」それが、このぐい呑を創り出したきっかけです。たとえば、布の耐久年数は500年から600年といわれています。木も丈夫だとはいえ、いつかは風化してしまう素材です。しかし、漆は有機物の中ではもっとも安定した物質のひとつ。いわば天然樹脂の塊です。木地に漆を塗った漆器は水に浮かびますが、脱乾漆の器は、なんと陶器のように水に沈むのです。 漆だけならば、半永久的に残る。ならば、輪島塗の基本である木地や布着せをあえて除いて、漆だけの器を・・・。突拍子もないような発想ですが、その純粋なまでの「残る器」づくりへの想いが込められたぐい呑なのです。 |
■ 夢は国宝をつくること
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| この脱乾漆のぐい呑を生み出したのは、輪島で17代続く山崖松花堂のご兄弟。兄の宗陽(そうよう)さんは蒔絵職人、弟の松堂(しょうどう)さんは、なんと手で漆を塗るという若き塗師です。このぐい呑は、お二人の創作意欲と研究の結晶です。工房には、創意工夫の足跡が所狭しと置かれています。20年間塗り続けていて、まだ完成しない作品など、アイディアと試行錯誤の山がそこにありました。 ふつうの輪島塗では、おおよそ9回、漆が塗り重ねられますが、この脱乾漆ぐい呑は100回から150回という、気の遠くなるような、塗って研いで・・・が繰り返されます。使う漆の量も30倍にもなります。 これまで誰もやらなかったような漆器を生み出したお二人の夢は「国宝」をつくること。そう語る二人の目は、新たな漆の世界を拓くため、アグレッシブに攻めていく戦士のようでした。 | |
| 商品名 | 脱乾漆ぐい呑 朱漆研ぎ出し |
| 寸法 | 直径62mm×高さ44mm |
| 備考 | ひとつひとつ手づくりのため、商品画像と色が多少異なる場合があります。ご了承下さい。 |
| 製造者 | 山崖松花堂 〒928-0071 輪島市輪島崎町3-46 0768-22-0003 |


























